マリモドットコム

この時代に出版社で働く者の日記

死ぬ練習四日目

f:id:omarimo:20181108172938j:image

昨日からポンコツ車で東北を巡行している。今は岩手。

 

練習最終日はやり残したこと、やり続けたいことを三つ。

 

「娘が大人になる様を見ること」

「妻子と旅行をすること」

「早川さんの店で焼酎を飲むこと」

 

今回も紙に書いて捨てた。これで全部失った。大したことない人生だったが、これで明日から真っさらな所からやり直すことが出来る。はず。

 

四ッ谷にある会社もついに一昨日辞めた。東京に戻ったら神保町での生活が始まる。そこで何年働くか、何十年働くか今はまだ分からないが、最後に出て行くとき、皆から送って貰えるようにやっていきたい。

 

四ッ谷の人たちは、最後に見送ってくれた。花を持たせてもらい、酒も持たせてもらい、ハンカチや菓子も持たせてもらった。傘も持たせてもらった。この国のサラリーマン、沢山の退職金をもらう人がいても、最後に皆から見送られる者は殆ど居ないのではないか。その点で四ッ谷時代の私は幸せ者だった。

 

四ッ谷の会社は近々引っ越しをすると聞いた。彼女たちは今ごろ、その準備でもしているのだろうか。